performances
アウトリーチ
集約させないパフォーマンス
豊岡市立美術館ー伊藤清永記念館ー

共通のトレーニングで積み重ねてきた身体からどのようなダンスが出てくるのか。「ありのままの身体」とは何か。
リサーチとして、劇場で行う時間芸術から離れ、時間の制約から逃れたダンスを探す実験。ダンサーは見せたいもの、見たいものにこだわらず、黙々と身体と作業(タスク)に向き合い、外的な時間の制約から逃れて「ありのままの身体」で踊るダンスを見つけ出すことを目的としたパフォーマンスです。

Photo by igaki photo studio


振付・出演:青木尚哉

音楽・ドラマトゥルク: 児玉北斗

出演:近土歩 敷地理 宮川絵理 村川菜乃

主催:城崎国際アートセンター



*初演時は美術館で開催。美術館側からは「期間の長い企画展で平坦になるところに良いアクセントができました」と評価される。美術作品も舞踊作品も、作品には大小様々な背景が存在し、その作品に至るまでの「過程」もまた一つの作品と捉えることができます。舞踊の場合は、素材となる身体そのものを、あれこれと作業する時間にも大きな作品が存在していると考えます。本作は「集約させないパフォーマンス」とし、そのような身体の展示を試みています。集約された美術品たちと、集約させないパフォーマンスが混在することで、それぞれの作品の相互関係と「今」を伝えることができるではないでしょうか。